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橋本治さん「桃尻娘」と最後の寄稿

1977年発表、橋本治著「桃尻娘」。好きが高じて一時期三冊持っていたことも
1977年発表、橋本治著「桃尻娘」。好きが高じて一時期三冊持っていたことも。

先月末、橋本治さんが亡くなられました。

 

誰しも、人生の中で大きな出会いがいくつかあるもの。橋本治さんの小説「桃尻娘」を読んで衝撃を受けた時はまさにそんな瞬間だったなぁと懐かしく思い出しました。

 

「桃尻娘」は橋本治さんの処女作で1977年に発表され、私が読んだのは3年後、高校一年生の時。今で言う厨二病の生意気盛りがそろそろ終焉を迎えようとしていた頃です。

 

主人公の榊原玲奈さんも丁度同い年の高校一年生で、彼女もまた、周りに正面切って毒づく事はなくなり、大人になりかけつつ、小説で心の中のもやもやをぶちまけていて、ホンットわくわく☆

2019年2月24日、山陽新聞文化欄の橋本治さんの記事。

その後、13年かかって第6巻シリーズが完結された大河小説です。

 

全部を読んで思ったのは、

「青春時代は世間に心の中で毒づいて終わっていい。大人になったら自分なりにイヤな現実との接点を作っていくことに人生の意味がある」

ってこと。。。迷いがある時、それを思い出したりします。

 

橋本治さんの著作は、もっと有名なものが沢山あるのですが、私はやっぱり「桃尻娘」ですね♪

 

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今日の朝刊に、橋本治さんの最後の共同通信への寄稿が載っていました。ダンナは私が橋本治さんのファンという事を知らず「こんな良い事を言ってる人がいる」と記事を見せてくれました。

 

「低成長時代にふさわしいあり方を模索することこそが日本の行く道」

 

と。。。平成の初めにバブルがはじけて失ってしまったものは、どこかから持ってきたもの(AIや外国人労働者など)で、経済的には辻褄合わせができる。でも、数字ではかれない人の心は埋められない。そのためにも、失われたものを埋めるだけでなく、残っているものの数をかぞえる。

 

橋本治さんが残してくださったものを、私たちが活かしていけますように。。。!

 

(↓その新聞記事のPDFをご覧ください)