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明智峠の雲海…そして「大地讃頌」

今朝は素晴らしい晴天。放射冷却でぐっと冷え込んで、、、、こんな秋の日は、雲海が見えるはず。。。

 

見えました!これから初冬にかけ、冷え込んだ晴天の日はこういう風景が拝めることがあります。できたら前日に雨でも降れば、サイコーの条件です♪

2019年初秋、明智峠からの雲海
2019年初秋、明智峠からの雲海

ところで、突然ですが、皆さんは合唱曲「大地讃頌」はご存知ですか?古民家民宿千屋アウトドアハウスのぱるきちママ(1964生まれ)は、母校の小金井第二中学校の合唱コンクールで歌いました。

この録音は「水の輪混声合唱団」さんからいただいたもの。2018年の定期演奏会でホールのお客さまと一緒に全員合唱されたものです。


ぱるきちママ、すごくこの曲が好きで好きで。。。「厨二」当時はもちろん、40年程経った今も、ふと口ずさんだり。何気に検索したら、特別な歌だって思ってる方が多いんですね。マツコデラックスさんも、「卒業ソングベスト5」という番組で「懐かしい!!あの歌、すっごい好きだった。あれ、良い歌よね」って言ってらしたみたい。

 

でも、多くの人が「なぜに大地を誉め称える?」と不思議に感じてるようで、私もそうでした。

〜カンタータ「土の歌」の歌詞の概要〜

第1楽章 「農夫と土」 自然の恵みの神秘、土への感謝。

第2楽章 「祖国の土」 人は皆土に生まれ、土に還っていく。

第3楽章 「死の灰」  人間と科学・原爆の汚さ。

第4楽章 「もぐらもち」原爆から逃げ、土へ隠れる人間。

第5楽章 「天地の怒り」天災と人間悪。

第6楽章 「地上の祈り」大地への想いと反戦の祈り。

そして、、、

第7楽章「大地讃頌」大地への限りない讃歌

 ※「大地讃頌」は、カンタータ「土の歌」の最後の一楽章です。

wikipediaより


「大地讃頌」を調べてみました。

大地讃頌は大木惇夫さん作詞。その大木さんは広島生まれ。原爆の悲惨さ、それを繰り返す人間の浅はかさ、それでもなお、人間を慈しみ支えてくれる大地に感謝しようという歌だったのです!!なるほど。

 

東京の中学で好きながらもその歌詞は意味不明で、高校生の時、父の転勤で広島に引越し初めて核兵器の恐ろしさを学び、そして結婚後、岡山県新見市の田舎の山間部で大地の恵みである野菜や米の恩恵にあずかり仕事をする私。

 

好奇心に任せて調べるうち、驚きました。まるで、私の人生の先々を知ってるかのような歌であったと。

 

そして。。。

 

大木さんはすでに1977年に亡くなってらっしゃいますが、なんと、疎開時=原爆投下時には福島県浪江町に住まれ、大地讃頌を含む「土の歌」は福島県で着想されたそうです。亡くなった後、東日本大震災による原発事故が起きるとは、彼も想像だにしなかったことでしょう、、、まさかの大地讃頌が誕生した福島で!まさに人災、情けない悲しいことですが、大木さんの気持ちをつなげていこうと、浪江町で大地讃頌の合唱コンサートが昨年催されたそうです。

 

また、広島の平和記念公園内の祈りの像の記念碑には、大木さんの碑文が刻まれているらしいです。何度も行った平和記念公園なのに、広島を離れ新見でごく最近知ったこと。40年掛けて、私に深く歌いかけてくれてる「大地讃頌」でした。


前回の2週間前の台風で、千葉では、まだ電気も通らず家屋の被災も甚大で、まだまだ報道以上の被害もたくさんあるはずです。雲海の見れる、今日の穏やかな自然の有り難さを感謝しなくてはいけませんね。大地讃頌せよ!

 

大地もどこまで人間の身勝手を受け止めてくれるのか?

恩恵に感謝しそれが続くよう望むなら、自分たちの生活を見直す時と感じています。

 

私たち自身を振り返り、千葉の方達にお見舞い申し上げます。

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コメント: 1
  • #1

    千屋アウトドアハウス ぱるきちママ (水曜日, 25 9月 2019 22:47)

    追記です。

    ブログをかいた後もあれこれネット検索していたら、ナント素晴らしいサイトに巡り会いました!
    「水の輪混声合唱団」という小金井二中などの卒業生が中心となる合唱団がありました。柴山先生と仰る創設者の先生が、小金井二中に教鞭をとられ、それから二中で合唱が盛んになったそうなのです!!!逸る気持ちを押さえられず(笑)メールを差し上げた所、早速お返事を頂戴しました!!!

    一部抜粋します↓
    「仰る通り、水の輪混声合唱団は、柴山正雄先生が小金井2中に赴任されてから盛んになった合唱部の卒業生をベースに、1968年頃(定かではないのですが)に発足した合唱団で、柴山先生がその後三鷹3中、小平5中の卒業生やその友達を取り込んで活動を続けてきました。私も、1965~1968年の間小金井2中で柴山先生に大いに影響を受けた中の一人です。水の輪混声合唱団も、今年45回目の定期演奏会をなんとか無事に終え、来年に向けての活動を開始したところです。

    さて、お尋ねの「大地讃頌」ですが、私たちの定期演奏会の最後には、観客の皆様と全員合唱で毎回歌っております。小金井だけでなく、少なくとも多摩地区の学校を卒業した方々は、ほとんど歌えるのではないかと思うくらいです。

    それも、仰る通り、柴山先生始め当時の中学校の合唱指導に携わってこられた何人かの先生方達のおかげだと思っております。」

    お忙しい中、丁寧なわくわくのお返事に、感激感動☆

    「大地讃頌」、私にとって唯一無二の合唱楽曲になりました。

    水の輪混声合唱団さまの末永ーーーーいご繁栄を遠くよりお祈りしております!!!