大事にする事

新見市の隣「新庄村」に奈良時代からある出雲街道があり、宿場町は「がいせん桜」という100本の桜並木通りになっています。100本と言えば桜の名所としてはたいした事ないでしょう。また昔の風情を残してるとはいえ、通り自体もこじんまりしています。

でも、100年以上前に植えられた桜は、風情有る苔がびっしりと生えていて(見た感じは素敵ですが、苔は桜にとっては皮膚病のようなもの)大事に治療さ れ、植え替えをしないようです。町並みもお土産屋さんが立ち並ぶ感じでなく、昔から代々住んでる方が家を守っていらっしゃいます。特別に観光ばかりに先走 らずにいる感じがとても落ち着きを感じました。
私たちの宿は、築90年です。自分自身、昔の和のものが好きで、宿の昔風なのを生かしたいと思っていますが、ところどころ、最近手直しした所等、ちょっと今風になっていてそれが残念だなぁと思っていました。
でも今回、大事にされている桜を見て、既に備わってるモノを「大事にする」って事で、新たに生まれる良さがあるんだろうなってなんとなく気づきました。自 分から見て「どうしても変」と思えるモノは、新しく違うモノと置き換えるのではなく、前から有るモノにちょっと手を加えたり、大事に直したり、飾ってあげ る事が大切なのかなぁと。。。。そんなちょっとした心遣いで、今風で違和感が有ると思っていたモノが、すんなりと築90年の宿になじんでくるのかも知れま せんね。
そしてそれはインテリアに限らず、全ての事において「大事にする事」は「大事」なんじゃないか、と少しづつ分かってきつつある私でした。
※ 私の後ろに写っているのは家の中も公開されている「脇本陣木代邸」。参勤交代時、お付きの人たちが泊まられた屋敷で素敵です。通りの左右にはきれいな用水路がながれ、各々の家ではそこで鯉を飼ってらっしゃいます。