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千屋牛追唄、入門編

「千屋牛追唄(ちやうしおいうた)」を習って来ました。

 

千屋牛はこの宿の食事のメインでお出ししていますが、この唄は江戸後期から伝わるもの。江戸から昭和30年代まで、食肉牛でなく農耕牛として飼育されていました。

 

千屋牛追唄は、百姓が子牛を丹誠込めて農耕牛に育て上げ、博労(仲介人)に引き渡す時の、牛の様子や気持ちを唄ったものです。この千屋に長く伝わる民謡で、その節回しは珍しく、千屋在住以外の千屋牛追唄愛好家が沢山いらっしゃる程です。毎秋の阿新農協のお祭りでも大会が開かれています。

 

 

私は、長距離運転の車の中でCDに合わせて唄って練習していたり、公民館事業でも2度習い歌詞とおおまかな音階を覚えてましたので、ウキウキと臨みました☆

 

入室したとたん、

「はい、皆の前で唄って下さい!」

と言われて、ヘタなくせに余り動じない性格なので、いきなり一人で唄いました。普段車で練習する時は、人の声が入った音源なので、生演奏の笛で嬉しい!

 

その後、長年唄われてるベテランさんの唄を聞き、なんとも哀愁ある響きにうっとり。ウーン、私と違って柔らかくて情緒が漂って素敵。。。

 

ただ、この唄はそもそも、子牛を売り渡す事で正月や婚礼などの用意ができる、大層なもうけにもなっていました。だから手塩にかけた牛との別れは、悲しくも嬉しい一時でもありました。

 

先生から私に、

「強弱をつけるともっといいですね。」とアドバイス。

「将来が楽しみ。是非、この秋の大会に出て下さい。唄でお客さんをおもてなししてあげて下さい。」とも仰って頂きました。

いえいえ、まだまだそんな。。。!!です。

でも、強弱の付け方・息継ぎのコツも分かって、勉強になりました。

 

先生は、千屋のご出身ですが、遠く県外にお住まい。それなのに、千屋の文化を守るべく帰省時にはこうして千屋牛追唄をお披露目したり、教えて下さってるのです。凄いですね。

 

これからもご指導よろしくお願い致します。

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